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官僚制度批判

「制度」は崩れる

前回の文章は、非常に拙幼で、全体的に訂正する必要がありますから、以下のように書き直します。
( 2009年 5月 16日 )

さて、「制度」というものを考えてみたとき、以下のように二つに分けることができる思います。

ひとつは、運営するために作った制度。もうひとつは、後日、その組織を検証したときに認められる制度。

そこで、現在の日本の制度を、この二つ観点から見たいと思います。

さて、現在の日本は、教科書でも「議会制民主主義」だと教えていますし、日本国憲法を読んでも、日本は「議院内閣制」であると思います。
国際的に見ると、日本は戦前も戦後も「立憲君主制度」だといいます。つまり、天皇は今でも日本の国家元首として国際的に認められているのですね。

しかし、同じ立憲君主制度でも、明治憲法と昭和憲法とではニュアンスが違うと思います。
明治憲法では大権を持つ君主(天皇)がおりましたが、昭和憲法では、象徴天皇と言う具合に、その姿が一変したような印象を受けます。
つまり、昭和天皇は、敗戦を契機に大権を失い、単なる日本の象徴になったという印象を受けます。
しかし、昭和天皇は、戦前も戦後も「憲法の遵守」を表明され、現実的には「君臨すれども統治せず」というお立場には変わりなかったようですね。

視点を変えてみます。

「公僕」とよばれる公務員、官僚の立場から、制度の変遷を見ると・・・

明治憲法下の公務員は、天皇の公僕でした。つまり、天皇の大権をつかさどる執事でした。
ですから、当時の官僚は、天皇の大権をバックに政治に関与できましたから、当時の政体は「官僚内閣制」であったわけです。
その結果、官僚は政治をほしいままにして、外交でも軍事でも天皇の大権を犯し、勝手に条約を結んだり、海外に侵攻した訳です。
さらに、官僚たちは国家財政の赤字を生み、その埋め合わせのために戦争を起こしたといっても過言ではないと思います。

昭和憲法で、天皇が「象徴」となりますと、公務員の立場は、国民の公僕となりました。つまり、国民主権ですから。
こうした政治形体の変遷に伴い、「官僚内閣制」から「議院内閣制」に変わるはずでした。

これまでが、戦後の日本という国を運営するための視点から、「制度」の移り変わる様子を見てみました
ところが、実際の日本の制度を検証して見ると、本来のあるべき姿とは違うように見えるのです。

本当なら、国民主権ですから、官僚は政治から手を引くべきでした。
ところが、既得権益に固執した官僚は、国民の知らないところで、法律や法令を改めて、事実上「官僚内閣制」を続けていたのです。
つまり、本来なら、新しい日本国憲法の下、三権が分立していなければならないのですが、実際は、戦前の天皇の大権を利用していたのと同じように、官僚が権力を掌握したままなんですね。

ところが、国民は、昭和憲法が施行され、選挙で代議士が選ばれている姿を見て、議院内閣制度が機能していると錯覚してしまったようです。
しかし、実際は、官僚のほしいままの政体には変わっていなかったのです。
それが、「天下り」とか「社会保険問題」、あるいは「膨大な国家財政の赤字」として出てきたわけです。

このように、日本という国の体質は「官僚国家」ということには変わらないでいるのです。

官僚の立場でみれば、収入は、法で保証された税金などがあります。足りなければ、債権を発行して、借金をすればよいですね。
責任は政治家に取らせ、国事は皇族に任せています。つまり、利益だけは官僚が得て、その犠牲は皇族や国民が払うという構図です。

このように、官僚が作り上げた「制度」が「体制」となり、官官あるいは、官民の汚職の構図も確立されています。
そうした「体制」を批判すれば社会的に「抹殺」されてしまう具合になっています。
これは、すでに「専制官僚国家」になっていると言えるでしょう。

こんな具合にして、国家の借金は、国家の資産を越えた今も増え続けています。
官僚主導で築いた借金です。国家だからその借金を返さなくてもよいなんて筈はないですね。

自分たちで決めている官僚の高給は、定年後も保障されている実態が明らかになってきました。天下り先を渡り歩き、退職金を貪っていると伝えられてます。
このような、皇族や国民の犠牲の上に成り立っている官僚制度はいつまで続くのでしょうか。

制度というものは、いつかは崩れてしまうものだと言われています。歴史がそれを物語っていますね。
いつまでも同じ制度ということは、いままであり得ませんでした。

象徴天皇制度も官僚制度も、制度のひとつです。永久保証はないと思います。
その制度が崩れ、新しい体制に移ったとき、後日、人々は、象徴天皇制度や官僚制度をどのように評価するでしょうか。

( 以下の文章は、2005年 12月 5日に記したものです。この文章について 2件のコメントが寄せられましたので、上記のように書き換えました )

私の年代は「官僚制度批判」が好きだと言われます。年末恒例の「忠臣蔵」を見ながら、今年もやります。

さて、制度というものを考えてみたとき、以下のように2種類に分けることができる思います。

ひとつは、運営するために作った制度。もうひとつは、後日、その組織を検証したときに認められる制度。

そこで、現在の日本の制度の概略をみます。

まず階級制度がなく、経済の形態も資本主義経済であり、比較的自由な制度であると思います。政態は議会制民主主義制度であり、そのために、選挙制度があります。また義務教育制度が確立しています。年金制度もあり、医療制度もあります。介護制度なども最近できました。また、納税制度がありますが、兵役はありません。

こうしてみると、制度と体制とは、表裏一体であることが分かります。そこで、もう一度基本的なところへ戻ってみます。

現在の日本は、象徴天皇制度といわれています。戦前は立憲君主制度だといいます。

立憲君主制度の場合は、君主(天皇)に大権があり、国民がその義務を担いました。しかし、象徴天皇制度の場合、国民に人権があり、天皇は国事行為という義務を負っています。

立憲君主制度を支えた大日本帝国憲法は、55年間もつづきました。明治、大正、昭和の御世でした。

象徴天皇制度を支えている日本国憲法は、60年目を経過しようとしています。昭和、平成の御世です。

特筆すべきは、制度が大きく変わっても、昭和の御世が変わっていないことです。このようなことが、日本の歴史上、あったでしょうか。

そこで、昭和天皇は、大権を失い、義務を負いました。そのお陰で、日本は奇跡的な繁栄と、平和を維持していると言えるでしょう。

しかし、皇族が憲法や法律で課せられた義務はあまりにも大きいですね。天皇陛下は「憲法の遵守」を表明され、それを忠実に守り続けてくださっています。察するに、そのご負担は甚大でしょう。しかし、粛々と激務をこなし続けておられます。

その恩恵を感ずるものは、何人いるでしょうか。いつまでも為政者や国民は、陛下の犠牲に甘え続けてよいものでしょうか。

視点を変えてみます。

皇族の犠牲で一番得しているのは、どこの誰でしょう。

産業界でしょうか、政界でしょうか、法曹界でしょうか。やはり、一般国民でしょうか。

いゃ、象徴天皇制度や議会制民主主義制度の影には、巨大な実権を握っている官僚制度があります。

官僚制度の下、官僚は何をしてきたのでしょうか。

収入は、法で保証された税金などがあります。足りなければ、債権を発行して、借金をすればよいですね。

責任は政治家に取らせ、国事は皇族に任せています。その責任転嫁は国民にも及んでいます。

国家の借金は、国家の資産を越えた今も増え続けています。官僚主導で築いた借金です。国家だからその借金を返さなくてよいなんて法律は、ない筈ですね。

官僚の高給は、定年後も保障されている実態が明らかになってきました。天下り先を渡り歩き、退職金を貪っていると伝えられてます。

しかし、それ以上に怖いのが「官僚制度」が作り上げた「官僚体制」です。官官あるいは、官民の汚職の構図です。

結果的に、皇室の犠牲による恩恵は、官僚がほしいままにしていたということになります。

これで、官僚制度は、皇族や国民の犠牲の上に成り立っているといえるでしょう。

制度というものは、いつかは崩れてしまうものだと言われています。歴史がそれを物語っていますね。立憲君主制度も崩れました。江戸時代の階級制度も今はないですね。

象徴天皇制度も官僚制度も、制度のひとつです。永久保証はないと思います。その制度が崩れ、新しい体制に移ったとき、後日、人々は、象徴天皇制度や官僚制度をどのように評価するでしょうか。

象徴天皇制度とは、皇族を守るものではなく、相当強い力で締め付けていたものだったと評価されないでしょうか。また反面、官僚にとって、まことに都合がよかったと評価されないでしょうか。

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コメント

ご苦労さまです

どうしても気になったもので、カキコします
あなたの日本語使い方と文脈が間違っています
それと個人的な思い込みで解釈なさっています
もう少しと言うか確り勉強してください。

頑張って下さい。

投稿: | 2005年12月23日 (金) 03時30分

ななしさま、コメント及び激励、ありがとうございます。

また、ご教授くださり、重ねて御礼申し上げます。
確かに、後から読んでみますと支離滅裂ですね。
今回は、官僚制度批判というよりも、書いているうちにむしろ天皇制度についての批判になってしまいました。
ところで、天皇制度に反対を唱える人は大きく分けて二種類に分かれると思います。
ひとつは共産党、左翼の唱える天皇の存在を否定するもの。
そしてもうひとつは、小生のような古い人間が思っていることでして、天皇様は国の父上様で、「制度」として考えるなんて畏れ多いと思う立場です。
だいたい庶民が天皇様について口出すなんて、目がつぶれてしまいます。
そんな、非科学的思考です。
でも、こうした信仰心が天皇を支えていることも事実であることをご了解ください。

投稿: masasan | 2005年12月24日 (土) 08時28分

この国にとって今の官僚制度は、一昔前ならばさしずめ国体の朝的と言うところでしょう。今日の現状を見るに、むしろ官僚国賊論として論じられるべきではと思います。

投稿: | 2009年5月16日 (土) 11時26分

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