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女帝論

ひらかれた皇室

菊のカーテンがひらかれるようになり、皇室はより親密なものとなりました。ましてや皇位継承問題までもが草民によって決められるというのだから、驚きです。

戦後、「人間宣言」をされた昭和天皇以来の大きな出来事だと思います。

ところで、太古の邪馬台国の卑弥呼も女帝でした。また、天皇家の皇祖を祀っている「伊勢神宮」。確か皇祖皇宗といわれる「天照大神」は女性でした。それに、今まで女性天皇が何人もいらしたので、一平民の私にとって、別にそんなに騒がなくとも、皇室典範を改正して、女性が天皇になられてもよいではないか・・・と、軽く考えていました。

ところが、先日、三笠宮寛仁殿下が非公式ながら、女性天皇に疑問を投げかけられました。
他でもない、三笠宮寛仁殿下のご意見です。わたしは、じっくり読ませていただきました。

そこで、「万世一系」という意味が、私が思っていたのとぜんぜん違っていました。思わず感嘆してしまいました。

つまり、宮家は、天皇家を支えるため普段から「お助け」をされているばかりでなく、皇統を維持するための存在であるわけです。つまりこれは、天皇家だけでなく、皇族全体の問題ということですね。

また、男系天皇と女系天皇との違いですが、いままで連綿と男系を守ってきたので、父親を辿れば、初代天皇につながっているということがわかりました。そのところを三笠宮寛仁殿下は、遺伝子を例えに使って分かりやすくご説明されていました。ここで、例えば愛子さまが天皇になられた場合、愛子様の次の代で男系が途絶えてしまうということですね。

それを受けて巷では大騒ぎ。女子皇太子、または女子天皇と結婚する男性ははたしているのだろうか。今までの例では、皇族との結婚はなかなか難しいもの。ご結婚が遅れて、皇位継承がいよいよ難しくなるのでは。もし、青い目の男性とご結婚されたらどうなってしまうの。今まで女系天皇なんてなかった。何か、ラストエンペラーみたいだ。

などなと、心配しているのか楽しんでいるのかわからない。このように皇室が、にわか論者、ネット右翼の肴になっている。

そうした世間の騒擾から避けるためにも、また皇統を維持するためにも、男系を貫こうとすることは、意義があることだと思います。

しかし、それでは、いままで男系が本当に維持されてきたのでしょうか。そのまえに史実の信憑性をみてみます。

すると、南北朝時代。このとき遺伝子が継続されていたのでしょうか。歴代天皇の寿命、特に昔の天皇の寿命は本当でしょうか

このように、いろいろな疑問が湧きます。そこで皇統の専門書を紐解いて見ます。すると、天皇が現人神と仰がれた時代に、皇統の研究を許された人は限られていたことがわかります。しかも最初から「男系一系という史実ありき」から始まっているのです。

最近でこそ、いろいろな書物が出ていますが、過去の歴史書に記されている「史実」の信憑性を裏付ける確実なものがあるのでしょうか。

次に、草民側からの意識についても考えて見ましょう。

拙宅の「過去帖」なるもの。これを見ますと、畏れ多くも「天皇家」とつながっています。他の家の「過去帖」をみても、「天皇家」とつながってます。

ようするに「天子さま」は「親さま」なのです。つまり日本国民の統合の象徴ですね。

天皇家のみならず、日本の「家」とは、男系を通じて神武天皇につながっているのです。ホントかどうかはわりませんが、戦前までの「家長制度」は確かにそうした意識が基盤になっていたと思います。つまり、天皇家が女系になっても、日本民族とご結婚される限り、男系は失われないと言うことになるのです。

天皇家の系譜は、そんないい加減なものではない、とお叱りを受けそうです。しかし、数学的に、10代遡れば、日本民族みな親戚とも言われています。

とにかく、戦後、民主主義を目指そうとしている現代日本です。男女平等意識が定着しつつありますから、男系にこだわる必要はないように個人的には思います。

また、いままで、天皇家を取り巻く人々の都合で、婚姻とか皇位継承がされてきたという面もあるので、ここで改めて男系にこだわる理由はないと思います。

つまり、日本国民にとって、皇室とは「信仰」の対象で、皇室の内容は我々とは違った世界のことで、論じる対象ではなかったのです。いまでこそ、「信仰」から「支持」に変わってきましたが、本質的に天上界なのです。

したがって、ホントのことはわからないし、わかる必要があるのでしょうか。

現状は、多くの国民に支持され続けている・・・と、いう事実、それだけで十分ではないでしょうか。

戦前にこんなことを書けば「不敬罪」で憲兵にしょっ引かれたでしょう。現在は言論の自由が憲法で保障されているということを前提に書いていますが、やはり、一愚民が書くなんて畏れ多いことですね。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

>天皇家の系譜は、そんないい加減なものではない、
>とお叱りを受けそうです。しかし、数学的に、
>10代遡れば、日本民族みな親戚とも言われています

これは、男系、女系混合で先祖をたどった場合ですね
男系限定(または女系限定)では何代さかのぼろうと
先祖は1人です

ここが男系でつながってきたことの希少性ですし、
天皇に女系を認めると先祖が多数になってしまい
皇祖の神をまつるといった天皇の役割が希薄になって
しまうわけです

もっともこのことを以て男系に価値があると思うか
どうかは人それぞれでしょうが
 個人的にはこれまでの伝統に従い男系維持を望ん
でいます。

>とにかく、戦後、民主主義を目指そうとしている
>現代日本です。男女平等意識が定着しつつありま
>すから、男系にこだわる必要はないように個人的
>には思います

男女平等推進のために女性をたてるなんてことは
天皇の政治的利用であって現在の天皇制の趣旨
になじまないように思いますが・・

ただ、男女平等意識を背景に、女帝を積極的に
求める声は多いと思いますし、天皇の支持基盤は
なんといっても一般国民ですから、女帝について
は容認というよりも積極的に擁立すべきと考えて
います。
それには遠縁を含む多数の宮家の確保と天皇の退位
制度を創設することが必要でしょうが。

以上、女性天皇推進、男系維持を主張します。

投稿: | 2005年11月13日 (日) 18時06分

ななしさん、コメントありがとうございます。
皇族が皇統を守られることは当然だと思います。
また、国民の間でも「男系」を支持する人がたくさんいます。
しかし、皇室の「男系」は、歴史的史実とは言えないことは常識ですし、「男系」にこだわると、「男系維持のためのご苦難」も、継承しなくてはなりません。(それを含めて皇室の伝統と考えることもできるかもしれませんが。)
しかし、皇室自体が開かれた皇室を目指してご努力され、目覚しい変化を遂げておられます。
昭和天皇も人間宣言もされましたし、ここで男系にこだわる理由があるのでしょうか。
もし、女系になることで国民の支持が離れるならば、それは問題ですが、わたくしはそんなことはないと思います。
むしろ男系にこだわることが、ひらかれた皇室に対する「抵抗勢力」だと思います。

投稿: masasan | 2005年11月17日 (木) 11時19分

レスありがとうございます
前回名前を入れるのを忘れていました
takeとさせていただきます
>皇室の「男系」は、歴史的史実とは言えないことは常識ですし、
すいません。よくわからないのですが、確認できる
限りすべて男系です。歴史時代について確実に男系
でさかのぼることができ、それが神話時代に連続し
ていれば、それ以上の史実性は必要ありませんし神
話に連続する王家など、世界中にどこにもないとこ
ろが天皇のすごいところです。
>「男系維持のためのご苦難」
今問題になっているのは現行制度で後継者がいない
ことです皇室典範改正により男系維持ができます。
天皇・皇族であることはそれ自体「ご苦難」といえ
ますが

男女平等はもっともですが、天皇を選ぶためには何
らかの差別が必要です。差別がなければ天皇を決める
ことはできません。
有識者会議が検討しているように、女系容認で、
第1子優先などとした場合生まれた順番による
差別が残っていますし、直系の絶対化という新たな
差別がでてきます。現在でも直系優先ですが、
女系、男系混合で相続していくとなると、新しく即
位する天皇の正当性・権威の根拠は「前天皇の子供
である」ということのみとなります。
今現在愛子天皇に反対する人は少数でしょう。
また、初の女系天皇となるもその子供についても
初代天皇に男系でつながる正当な男系の天皇のお子
様ということで支持は得られるかもしれません。
しかし、そのまた娘、さらにその息子、その娘、
と続いたときに、天皇がどのくらいの権威を持ちう
るのか、疑問です。
また、愛子様の娘、そのまた娘、さらにその息子、
その娘がいずれも一人っ子だったとして(十分あり
得る話)その次にお子様ができなかったような場合
を考えてみましょう。
 時に23世紀中頃、継承順序から眞子様の娘の
娘の息子の娘の息子なんて言う人が次の天皇になる
わけです。眞子様の子孫は比較的子宝に恵まれ、こ
の世代だと100人くらいいるかもしれません。
このときの反応はどうでしょうか?「伝統に従った
傍系継承」と言うこともできますが「うちの息子の
ほうが格上だよ」なんてこともありそうです。
こういった継承をしないためには、各代の天皇・
皇太子はなんとしても子供をうまければならなく
なり、一人の人間、一組の夫婦に多大な負担をか
ける非人間的な制度ともいえます。
一方これまでのように、初代天皇の男系子孫が並立
していれば、そのことによってある程度の権威が担
保されるため各宮家はその意味対等に近くなり、
一人にかかる子作りの負担は少なくなります。
この辺が単なるロマンでなく、男系にこだわる大き
な理由です。
男系派にとって女系にこだわること方に対してどう
してもわからないことがあります。
いったい女系派のほしいと思う皇室って何だろう?
ということです。
アイドルがほしいだけならならいくらでもいますし、タレントとかじゃなく、「国民の中心に位置づけら
れる権威としての象徴的存在」なら象徴大統領制を
導入すれば、差別とはいっさい無縁な象徴としての
国家元首が手に入ります。
 Masasanやこれを読んでいる皆さんはどう思うで
しょうか?

投稿: take | 2005年11月20日 (日) 00時26分

takeさま、毎度ありがとうございます。
わたしは、皇室が今後も男系で継続できれば、それに越したことはないと思っております。
今でも、皇統の「万世一系」を「信仰」しています。
しかし、女系になっても、私の皇室に対する心は変わらないと思います。
なぜなら、「男系」が、皇室を敬愛する理由ではないからです。

投稿: masasan | 2005年11月20日 (日) 08時51分

とりあえず、○○様とか、○○殿下・陛下などと言っているうちは、まともな皇室議論はできません。

投稿: mumin | 2005年11月21日 (月) 16時29分

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